最近、AI検索システムをご提案する機会が増えてきました。お客様と打ち合わせをする中で「AI検索に興味はあるけど、学習が大変そう」や「AI検索はどういった場面で使えるのか」といったお声をいただきます。今回の記事を通してAI検索システムの利用イメージを掴んでいただければと思います。
※弊社ではAI検索エンジンWatson Discoveryを搭載した「Cogmo Search」という製品を提供しております。ひとことに検索システムといっても、活用の幅は広いので、弊社の製品でできること、をお伝えします。
揺らぎ吸収、文章での検索に対応できる検索システムです。
旧来の検索エンジンでは対応できなかった検索(0件ヒット回避など)をすることができます。
また、文章検索や音声による検索にも利用可能です。調べたいことを検索できそうなキーワードに変換することなく、そのまま入力することで即座に検索結果を見ることができます。
AI検索は社内・社外問わず、下記のような形でWebサイト上に設置することができ、サイト内検索として活用可能です。
弊社のWebサイトでもサイト内検索として活用しています。
「Watson 導入」といったキーワードでの検索ではなく、「Watsonの導入について知りたい」という形で質問文検索ができます。
学習なしでも基本のAI機能で揺らぎや関連語を吸収して検索できます。加えて、お客様毎のAI学習が可能です。学習によって、検索結果の並び順を改善することができます。
異なるドメインであっても複数のサイトを横断して関連する情報ページを検索結果としてひとつの一覧ページで表示することができます。また、カテゴリの絞り込み検索なども可能です。
「マニュアル.pdf の10ページ」といった形で該当箇所をピンポイントに検索結果に表示し、クリックすればそのページが開きます。
検索対象にはHTML、テキスト、Word、Excel、PowerPoint、PDFが含まれます。(Wordなどは拡張子がdocxなどxのつくものです。)
社内で利用しているイントラサイトにもAI検索の導入は可能です。
あくまで一例となりますが、下記のような場面での活用でご評価いただいております。
その他、音声認識との連携でAI検索が採用された事例もあります。
参考:AI 検索と音声認識を連携しマニュアルや FAQ の自動検索を実現
運用作業は主に下記の管理画面を用いて行います。①にユーザーが検索したいときに入力するであろう検索文を入力すると、検索結果が表示されます。それらの結果に対し②の部分で「関連あり」「関連なし」の意味付けを行います。関連度の学習を行っていく中で、検索結果の順位が改善されていきます。
このとき、「AIの導入はどんな風に進みますか」「AI導入はどのような形なのか」のような形で全パターンの言い回しを登録する必要はありません。表現の揺らぎをある程度は自動で吸収してくれます。そのほか類義語を設定する機能もありますので、社内で独自の言い回しがある場合は類義語設定をすることで、より正確な検索結果を返すことが可能です。
実際にAI検索をご導入いただいている神戸市様のインタビューにて少しの学習改善で対応できた、というお声をいただいております。 ITリテラシーに自信がない方でも運用に手間がかからないという点もポイントです。
「最初は不安でしたが、作業にも慣れて、80個ほどの学習設定で、いきなりスルスルと精度が上がり、思い通りの検索結果が出せるようになりました」とのこと。毎週、数個の学習改善を追加する運用を、2ヵ月強。少しの改善を何回か続けたことで得られた成果に驚きと安堵があったようです。
AI検索のエンジンはWatson Discoveryを採用しております。検索エンジンそのものについての詳細は下記で紹介しておりますので、ご興味があれば、お読みください。
参考:AI検索エンジン「Watson Discovery」とは
連携できます。チャットボットの会話の吹き出しの中に検索結果を表示することができます。よくある質問のみはチャットボットで対応し、既存のFAQサイトやマニュアルを検索することで既にお持ちの情報資産を生かした形でのご利用が可能です。
神戸市様の事例は市民が利用するWebサイト上での『Cogmo Search』活用でしたが、社内のイントラサイトにもAI検索(検索窓)を設置可能です。すでにFAQサイトや情報資産をお持ちであればすぐにご利用を開始できます。また弊社ではAIチャットボット『Cogmo Attend』を提供していますので、チャットボットと検索連携でよりユーザーが使いやすい形での検索活用も可能です。自社のご状況に合わせて最適なAI検索の活用をご提案差し上げますので、ご興味がございましたら下記よりお問合わせください。